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「LGBT」「性同一性障害」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論など、ご要望に合わせて対応いたします。※これまでの実績などはお知らせブログにて

「男女間の友情は成り立つか?」2015 [多様なセクシュアリティ]

さて、「佐倉満咲、中学を卒業&高校に入学する」のとおり、この4月から高校生としての生活がスタートしている我が娘・佐倉満咲さんですが、時はすでに12月、早いものでもう2学期の成績表をもらってこようかという時期。言ってる間に1年が経とうという勢いです。

佐倉満咲さんの高校生活@小説版にあっては、ちょうど今頃は作中いちばんのコテコテドロドロの展開なタイミングですが(おかげで百合百合な名シーンも(*^^*) →第4巻、あいにくリアルのほうではそんなに問題の渦中で中心人物になることもなく、まぁまあ平穏にノリノリな高校生ライフを楽しんでいるようです。

まぁそりゃあ現実がそう都合よく作ったようなドラマチックさにはなりません;
(たまに事実が小説よりも奇々怪々になる日もないではないですが)


でもって、例の「小説版での青木太陽クン相当キャラ」である鮎原光太郎クンとは、その後も懇意にしているようで、やはり波長はかなり合うのでしょう、親密度は1学期のころよりも、夏休みや2学期の学校行事――文化祭などを経て、さらなる上昇を見せています。

学校でもよく共に行動してたりするようで、その仲睦まじい様子に周囲からは「付き合ってるの?」などと問われることもあるそうです。
そして、そのたびに否定するものの、その質問のあまりの頻繁さには辟易する日々だとも。

本人たちにとっては、あくまでも仲の良い「友だち」。

満咲としても、また相手である光太郎クンにとっても満咲に対して特段の恋愛感情を意識、しているわけではないようで、カレシカノジョの概念に回収されない2人のこの形は、どうやらお互いのニーズにマッチしたすこぶるここちよい関係性であるようです。

思えばたしかに、男女が仲が良ければ「付き合ってる」のだ……というのも一種の社会通念であり、思い込みです。

まずもって、「恋愛は男女で」というふうに強固に規範化されているのが現行の異性愛主義の社会です。そのキモは、そうした社会関係の場における「同性愛禁忌」「同性愛嫌悪」の標準化だと言えます。
しかし、それが「異性愛主義」のA面だとすると、いわばB面にあたる、同じ根源から形を変えて立ち現われている事象が、男女だったら恋人なはず」「男女で単なる友情なんてありえない」というような圧力でしょう。

これは結果として、男性ジェンダーを割り振られている人と女性ジェンダーを割り振られている人とが、恋人として「付き合う」以外の方法で親密に交流することを不可能化し、以てこの世界における「男女の分断」を引き起こし、両者の間に断絶の壁を築くことで双方のディスコミュニケーションを生成しています。
それが各種の性別役割規範などと結びつき、さまざまなジェンダー問題・性差別の温床となっているわけですから、社会的悪影響の幅広さという点では、非常に根が深い深刻な問題だとも言えるでしょう。

そういう観点からも、「男女だけどただの友だち」の実践事例は非常に有意義なものとして着目すべきものですし、そのことを当然のこととして自然なスタンス向き合っている我が娘・佐倉満咲らはさすがと言ってよいのでしょう。


ただ、この2人、よくよく見ると昨今ではますます仲が良い。
この絶妙な関係性を維持し合える相手であるがゆえに、お互い稀有な存在として距離も縮まってるというのもあるでしょう。

文化祭の係とかもいっしょに取り組んだりしていたようですし、あと男女数人で出かけたりするときにもメンバーの中では特に「ラブラブ」な距離感(!?)だったり。
最近では「LINE」でのやりとりも濃密な様子ですし、我々親に対して学校での出来事を語る際にも、半分くらいは光太郎が絡む話題だったりもしなくはない勢いです。

たしかに恋人として「付き合ってる」わけではないので便宜上「男女だけどただの友だち」と捉えてきましたが、これはもう「単なる友情」の範疇を越えて、ソコから1歩以上進んだ関係性とも受け取れます。

いったいこの満咲と光太郎の親密性のことを、どう捕捉して何と呼べばよいのでしょうか!?
あまりにも一般的には認知されていなくて概念化されていないので、既存の言葉には該当するものがありません。

「……………………(^^;)」

しかし、ワタシの脳内データベースをサーチすると、何かしらヒットする既視感はありました。

この「男女カップル」ではないものの、2人のあまりの密接度と、深い絆に基づく魂の交流をうかがわせる様子の数々に、思わずもぅお前らケッコンしろよwと叫びたくなる感覚……。

そう、コレはアレですね。
いわゆる「百合」コンテンツ内の女の子どうしの相思相愛ぶりを見たときの感覚に近いものです。
(人によっては、日頃から親しんでいるコンテンツのジャンルに応じて、想起するのが「BL」だったりもするかもしれませんが)

そうか、そうだったのか!

つまり我が娘・佐倉満咲さんとクラスメートの鮎原光太郎クンとの関係性は、「男女だけどただの友だち」であるというのもさることながら、むしろいわば【男女だけど百合カップルと解釈すれば、比較的スッキリ腑に落ちるようなものに近かったようです。

うぅ~む、「男女だけど百合カップル」。

……なんかイイなぁ、やっぱり(*^^*)ノ

既存の「男女」とか「異性愛」とかいった観念を基準にすれば、まったく意味がわからない(^o^;)ところがステキです。

そんなわけなので、ジェンダーやセクシュアリティにかかわる現行社会の「男女ルール」を超越した我が娘の実践を、引き続き見守っていきたいところです。


§自分の子どもに、かように【「男女」のあたりまえ】【「異性愛」のあたりまえ】に囚われない姿勢を称揚するというのは、例えば「LGBTの人たちのことも理解してあげましょうね※」というような十字架を背負わせてしまうこと……であるわけでは決してなくて、むしろ、子ども自身が自分に降りかかる「シスジェンダー&ヘテロセクシュアルの呪い」を自分ではねのけるスキルを身につけ、以て自分自身のありのままのセクシュアリティを自己肯定的に探求し、自己と他者の尊厳を護持しながら、豊かな性と生を享受していける力を培うことであるはずだと考えます。
※そもそも「普通である多数派」が「特別にかわいそうな少数者であるLGBTを理解してあげる」……のではなく、多様で混沌としたひとりひとりのセクシュアリティを各自が自身と向き合って探究しながら生きていくということは、誰もが当事者である「みんなの問題」です。


むろん、本人たちがコノ現状に納得して維持したいと思っていても、周囲からはどうしても女子と男子としてみなされます

それゆえに、この状態を良好に継続していくための困難も予測に難くありません。

特に光太郎クンの気持ちに将来においては変化が生じて、「なぁ真琴、俺と付き合わない?」事案が発生しないとも限りません。
『時をかける少女』2006年アニメ版の主人公・紺野真琴がクラスメートの間宮千昭から期せずしてこのように告げられて動揺する

満咲はずっと友だちのままでいられると信じ、終わっていくものなどないと思いたいようですが……。

あるいは、これならまだ本人たちどうしだけのモンダイですが、もっと「これはまた厄介な~」な事象として「ねぇ久美子って塚本と付き合ってんの?」事案が起こる可能性も多々あります。
『響け!ユーフォニアム』のアニメ第8話で主人公・黄前久美子が、その幼馴染・塚本秀一に恋心を抱いてしまったクラスメート・加藤葉月と三角関係になってしまいかけた際の発端として、葉月からこのように尋ねられる(ただこの作品はこのあと予想の斜め上を行く展開で、本記事の趣旨と照らしても非常に高く評価したい描写を重ねてくれるのですが)

まさか《佐倉満咲さんの高校生活@小説版のようなクリティカルな波乱まではないとは思いますが、それでもリアル佐倉満咲さんにも相応のピンチが訪れないとは言い切れません。

いゃはや、マジでなかなか厄介です。

思えば、なぜ、このように単に波長が合い相性が良く互いにひかれあう間柄であるだけなのに、そこに「男女」という軸線が入り込むことで、安定した関係を築くことが困難になるのでしょうか?


一般に、男女二元的な性別観と異性愛主義に沿って、異性間なら恋愛、同性間なら友情という単純にすぎる割り切りは、この世界に広く流布しています。

「恋愛」として社会的に認定されるのが「男女」の特定の関係性のみに限定されるのも面倒なことですが、「男女」の特定の関係性が「恋愛」以外のものとしては認定してもらえないというのも、なかなか困ったことなのは上述のとおりです。
しかし実際には、「恋愛」の相手が「異性」だとは限らないし、逆に「異性」との親密な関係性がすべて「恋愛」とも限らない――。

そもそも「恋愛」とは何者で、「友情」とは何と定義されるのでしょう?
その前に、両者に違いはあるのでしょうか!?

このように、べつに恋愛が異性間のものとは限らなくて同性どうしでの恋愛もある…というあたりから思考を進めると、はてさて何がどうなってたら「恋愛」で、それは「友情」とは何か本質的に違うのか!? …という疑問にも行き着きます。

ものすごく好きで、いっしょにいたくて(身体的に接触したい場合もあったり…)、いつも相手のことが頭から離れなくて……というようなときに、それを「恋愛」だと認識するのも、結局は文化的に構成された解釈コードに照らしあわせて判断しているに過ぎません。

で、本当はそうした親密欲求は相手の「性別」にかかわらず起きうるものなのに、相手が「異性」か「同性」かで事実の認識のされ具合が変わるほど、人間関係のあり方が「男女」で区分されて異なるものになっているのは、ひとえに社会の環境のせいです。

そのような現状では、たとえ同性愛者であっても、そういった異性愛主義的な恋愛の解釈コードを一周回した上で援用して、自身の「恋愛」を解釈している可能性もありえます。
そして、そうしたなかで「恋愛」と「友情」は厳然と仕分けされ、「男女だけどただの友情」という関係性の在り方の可能性もまた、不可視化のうちに排除されてしまっているのでしょう。

大いなる損失だと言えます。

もうそろそろ「男女が1対1で《付き合う》」=「恋愛」で、それこそがあらゆる人間関係に優越する至高の関係性だ………みたいな考え方の呪縛から抜け出してもっとフレキシブルに多層的で多面的なネットワーク型の人間関係を育めるようにしたほうが、みんな豊かに幸せにリアルを充実させられるのではありませんか?

対人関係のルール、もしくは人と人の間柄を捕捉するための解釈コードが、「男女」という概念を通じて厳然と仕切られている現状は、あまりにも窮屈です。

「恋愛」とはこういうものであり、それに当てはまらない親密欲求は全部「友情」…みたいな固定的な切り分けを見直せば、誰もがもっと今より豊かな人間関係の可能性を手にすることができるはずなのです。


◎余談ながら、文化祭をワタシが見に行った際、クラスの仕事で受付カウンターの当番をちょうどしていた満咲と少し言葉を交わしていたところを目撃した鮎原光太郎クンが、数日後にそのことをもとに満咲へ「キレイなお母さんだねぇ」と言ったとか言わないとか……(^^ゞ
過日に満咲がオモシロイとオススメしてくれたとあるWebマンガこういうシーン(くろせ『ももくり』 comico.jp)があったのですが、コレって私たちとしてはわざわざマンガで読むまでもなく、リアルに再現してしまった形ですネ

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※画像はcomicoよりキャプチャ

佐倉満咲さんの高校生活@小説版》でももちろん、この「友だちが家に来てキレイなお母さんだねという社交辞令に対しリアクションに一瞬つまる」ようなことはありえる話として初出執筆時から取り入れました(→第1巻)が、リアルでも着々と同一展開を回収中ということで^^;


  

  

タイトル中の「2015」は、1998年にweb上で公開し、その後『性同一性障害はオモシロイ』(1999 現代書館)にも採録されている「男女間の友情は成り立つか?」を受けたものです(今の基準で読み返すといろいろ穴が多すぎると思える文章ですが;)


[3:データ専用simスマホで音声通話]格安スマホ時代のケータイ代節約術 [経済・政治・国際]

さて、前々記事前記事でお話ししてきた、ガラケーと格安スマホの「2台持ち」体制。
最後はその体制を補強する、音声通話非対応simを挿したスマホで音声通話をする方法についてです。

前記事のとおり、docomoキッズケータイは優秀な端末ですが、ハードウェアテンキーがないので通話中のプッシュトーン信号送出ができないという問題がありました。
企業のコールセンターのような通話先にかけたときの最初の用件選択のために番号をプッシュさせられるシチュエーションには、どうやって対処すればよいでしょうか。

誰でも思いつく方法としては、普段はキッズケータイに挿しているドコモとの正式契約したsimカードを、そのときだけスマホのほうに使えばよいのでは? …というものがあります。
これは、いちいち両端末の電源を切り背面のカバーを開けてけっこう繊細な手作業をするという面倒さえ厭わなければ、いちおうは理に適った解決策に思えます。スマホの端末もドコモのものなら、これでフツーに稼働してしかるべきです。
ただこの方法、ドコモ側の設定で、ガラケー契約の3G通信(FOMA契約)のsimカードだとLTE対応のスマートフォン端末に挿した際は一切の通信が拒否されているので、じつは使えません(画面の電波表示は圏外になる)
たしかにLTE対応のスマートフォンで使える正規の(Xi契約)料金を払わずに割安なガラケー料金で契約した客に後からsimカードを別途用意したスマートフォンに勝手に移し替えられて使用されてはドコモとしては商売上がったりですし、3GとLTEでは技術的な規格が異なるというのも理解できます。
とはいえ、データ通信ができないのはいたしかたないにしても、いざというときの音声通話までいっしょくたに一切の通信を切断する措置は正直なところいただけません。せめて災害時などには、この措置を解除してもらえるとイイのですけどねー、docomoさん。

(2018/01/15)
こうしたケースのプッシュトーン送出については、スマホの電話アプリのキーパッドを操作してスピーカーから出てくる音をキッズケータイのマイクで拾って送る……という荒ワザもあるようです。
その他、先月のツイッターで話題にしたあたりは本記事の補足になるでしょう。


……そんなわけで、simカードは入れ替えたりせず、なんとか音声通話非対応・データ専用simを入れたスマートフォン端末で音声通話をおこなう方法を探すしかないことになりました。

しかし、そんな字面的には不可能性の高そうなことを可能にするサービスは、意外にもこともなげにすでに提供済みでした。

それがつまり、いわゆるIP電話
インターネット回線のデータ通信として音声通話のほうも扱ってしまうサービスは、かねてより固定電話では普及してきていましたが、昨今はモバイル端末向けにも複数の業者から供用されており、その対応スマートフォンアプリもいくつも提供されています。

GoogleのハングアウトならAndroidスマホにはあらかじめ入っている場合も多いのではないでしょうか。

あるいは、平均的な日本のスマホユーザーであれば、かの「LINE」の音声通話機能が使い勝手がよいという説も有力です。

LINEの音声通話機能はLINEでの知り合い(「友だち」)ならチャットとシームレスな操作で無料で利用できますが、そうでなくても相手先の電話番号宛にごく標準的な電話をかける操作で安価に発信できます。
料金支払いには「スタンプ」を購入したりするのにも使えるLINEのコインを共用することが可能なのも利便性が高いです。

また、この場合の相手先への発信元番号通知は、LINEアカウント取得時に認証をおこなった携帯電話番号とLINEをインストールしたスマホに挿したsimカードの番号が一致している場合なら、その番号になります(悪く言えば技術的には一種の番号偽装なので、ドコモの携帯端末など一部の相手先のセキュリティ対策の仕様によっては通知不可能)

◎格安simでLINEを利用する場合、大手キャリアとは直接の契約がないので「年齢認証」が受けられないというデメリットがあります。
以前に大手キャリアでスマホ利用していた際に認証済みのLINEアカウントを移行すれば、LINE登録の電話番号は変わりませんが、その場合はsimの番号と不一致なため上述の番号通知は非通知になります。
端末のsim番号を通知させるなら、電話番号の設定を再度おこなうことになりますが、その番号では「年齢認証」をしないまま使うことになります。


ただ、手軽で便利なLINEアプリの音声通話機能ですが、固有の電話番号を伴っているわけではないので、ソコへかけてもらうという使い方はできません。
またフリーダイヤルなどへも発信ができません。

※IP電話全般に言えることとして、110番や119番などの緊急通報も含めて、各種の特殊な電話番号にはかけられないという制約があるのが通例です。
あとインターネット回線の速度に応じて、音声の到達に若干の遅延があるのも留意しておく必要があります(うっかりすると、テレビの報道番組で時折見かける、衛星生中継の現地レポーターと東京のスタジオのキャスターとの会話のタイミングのズレのようなことを自ら体験するハメになります)

LINEアプリの設計思想としては「2台持ち」を想定していないようで、音声通話機能も電話代の節約が主眼なようです。したがってフリーダイヤルなら通常回線からかければいいじゃんという理屈で対応していないようです。

……で、となると当記事冒頭の、通話中のプッシュトーン信号送出ができないdocomoキッズケータイの問題をスマホのほうでフォローするという目的は、企業のコールセンターなどはフリーダイヤルなどが多いことに鑑みると、LINEアプリでは果たせないことになってしまいます。

いゃはや、なかなか「おカネをかけずに、コレひとつでOK!」というものは難しいのかもしれません。何事にも一長一短はあるものです。
なんとかフリーダイヤルなどにも通話可能なスマートフォン向けIP電話サービスはないものでしょうか。

そうして、これまたいろいろ探した結果、これならイケそうというサービスがありました。

ひとつはこちら。

「050 plus」
http://050plus.com/

 BL151212_06-050plus.JPG
 (画像は公式サイトからキャプチャ)

原則としてフリーダイヤルでも大丈夫
またNTT系列という安心感もあります。
アプリの使い勝手もまずまずの評価でしょう。
しかも、050で始まる専用のIP電話番号をひとつ発行してもらえるのも嬉しい。

ただ、月額基本料金が320円ほどかかるのは、安さを求めて「2台持ち」にたどり着いたユーザーを逡巡させるにじゅうぶんな難点ではあります。

たまにフリーダイヤルにかけるためだけになら、毎月その金額を払う合理性はどうしても乏しくなります。

なんとかならないものでしょうか。
(格安simが同じNTT系のOCNモバイルならセット割引も効くようですが)

……そこで、もうひとつ、

「ブラステル」!
http://www.brastel.com/Pages/jpn/home/index.html

 BL151212_07-050free.JPG
 (画像は公式サイトからキャプチャ)

これなら、フリーダイヤルもOKで、専用の050IP電話番号も取得できて、スマホのアプリもまずまずの使い勝手という環境が、月額基本料金ナシで実現します。
事前チャージも500円からでOKと良心的。


というわけで、これらIP電話サービス。実際にアカウントを登録し、アプリをスマホにインストールして設定を済ませると、電話をかけるのも受けるのも、ごくあたりまえにできました。

なんのことはない。
データ通信専用sim(いちおうワタシのはSMSには対応)を挿したスマートフォン端末が、アッサリとフツーに音声通話も可能な多機能携帯電話端末になったわけです。

………もうコレだけでもイイんじゃね??(^^;)


もちろん、上述したように110番や119番などの緊急通報はできないなどの制約はありますから完全な代替にはなりません。

それでも「2台持ち」のスマホ側でも音声通話が可能になり、電話帳も主たる利用場所がスマホ上になった今、スマートフォンの存在感が相対的に増し「2台持ち」の前提となっていた役割分担のバランスが曖昧になった感も出てはくるでしょう。

たまにしかかけないとしても、正規の携帯電話通話料よりも、IP電話からの料金のほうがかなり割安だというのも意外と重要です。

いっそのことドコモを解約しガラケーの番号を音声通話付きの格安simにMNPして端末をスマホ1台にまとめる(料金的にも似たような金額)というのも、この際「2台持ち」のメリットとして挙げたことと引き換えても、じゅうぶんに合理的な選択として浮上してきます。


…でも、ちょっと待った!

いろいろ考慮すると、この2015年現在、大手キャリアとの契約を解除するのは、やはり時期尚早なのではないでしょうか。

理由のひとつはMVNOの信頼性。
新しいビジネスだけに、注目を浴びている今はよいとしても、もしも経営が苦しくなったときの撤退も早いかもしれない危険性はあります。
契約を全面移行した後でそうなったりしたら、二階へ上がってから梯子を外される形になってしまいます。

もうひとつは災害時
大災害などで通信インフラが逼迫したときには、大手キャリアは自社との直接の契約者を優先することはありえます。
そういう場合に、MVNOの格安simしかないと、通信手段がなくなる危険性も考えられなくはないでしょう。

そういうことを勘案すると、やはり大手キャリアとの契約は今しばらくキープしておくのが、この2015年時点では賢明と考えるのが妥当と言えます。

このほか、スマホ端末にドコモのものを使う以上は、不具合時の修理受付などには近所のドコモショップに窓口になってもらうことになりますが、その場合でも、たとえスマホのsimはMVNOのものでも、ガラケーで正規にdocomoのお客様なのであれば、気分的にラクというものです。
その他ドコモショップによる各種のサポートなども受けやすいでしょう。

そういう安定性・安心感が得られるという点では、端末が2台に分かれていて、simの契約もまた2つに分かれてでも、大手キャリアとの契約を今しばらく維持するのは、適性な負担と判断できます。

もちろん最初の記事で述べたような、バックアップとしての2台ある安心感や「スマホで情報を見ながらガラケーで通話」のような使い方の利便も大きいのは変わりません。


そんなこんなで、以上のような点をふまえて、ガラケーと格安スマホ「2台持ち」のコストパフォーマンス、今しばらくこれを享受していくことになりそうです。

たまの連絡にガラケーで通話とSMS、スマホは情報端末としてそれなりに使う……という、私と利用状況が似ている方は、どうぞ参考にしてみてください。


[2:発見!ガラケー最適機種]格安スマホ時代のケータイ代節約術 [経済・政治・国際]

さて、前記事のとおり、いまどきの携帯通信情報端末として、ガラケーと格安スマホの「2台持ち」は非常に合理的で、私も快適にモバイルライフを享受できています。

「2台持ち」が合理的な、料金面での背景には大手携帯電話会社(大手キャリア)の料金体系が割高なことがありますから、そのあたりが劇的に変わらない限り、この状況は続くのではないでしょうか。

大手キャリアも、自分のところの公式な料金を下げられないのであれば、むしろこの状況をふまえて、格安sim業者であるMVNOに通信回線を卸売することで得られる収益をビジネスモデルに組み込んでもよいのではないでしょうか回線を卸し売りするビジネス……、コレがホントの「かいせん問屋」! ←これが言いたかっただけだろぅというツッコミはナシで(^o^;))

そんな「2台持ち」なのですが、その大手キャリアとの契約を引き継いで使用するガラケー側の端末の機種は、例えば2015年の秋にNTTドコモと契約すると、妥当な選択肢のひとつはこんな感じでした。

 BL151212_01-dc-n01g.JPG
 (画像はdocomo公式サイトからキャプチャ)

【 docomo N-01G 】
 → https://www.nttdocomo.co.jp/product/feature_phone/n01g/index.html
 → http://www.n-keitai.com/n-01g/http://www.n-keitai.com/n-01g/

たしかに、旧来型の携帯電話としては長年使い慣れたスタンダードなスタイルです。
使い勝手も優れています。

ただ、なんというか、これをスマートフォンとの2台持ちで運用すると、どうもオーバースペック感がして、どことなく持て余すというか、居ずまいが悪いのです。

とにかく「2台持ち」では多様な機能はすべてスマホ側が担うのです。
ガラケーのほうは、むしろ音声通話とSMS送受信に特化したシンプルな構成で、それらの機能の使い勝手をこそ極めてくれているほうが嬉しいわけです。

例えばこの機種のカメラ機能なども、ガラケーとはいえ最新の2015年機種としての性能を有しています。
ガラケー1台持ちの人には望まれるスペックかもしれませんが、2台持ちのユーザーからすると、いささか余分な性能という印象が拭えません。

むろん前記事で述べたように「2台持ち」のメリットのひとつに、バックアップとして「2台ある安心感」は挙げました。
さりとてそれは、互いに得意な分野を活かしあう形で相補的にはたらいてこそ心地よいもの。
拮抗するスペックの機能が両方にあるのは、やや心理的にストレスな機会も多いです。


はてさてスマホとの「2台持ち」に最適化されたガラケーの機種は、どこかにないものでしょうか。
シンプルに音声通話とSMS送受信に特化した、手頃な大きさと重さの(できれば電池の持ちもよい)端末――。

理想としては、スタイルやサイズにおいて、西暦2000年前後のPHSがひとつのモデルとしてメルクマールになるのではないかと考えられました。

 BL151212_02-20cPHS-dc312S_C.jpg

…ぃや、実際にこのPHS端末は、かなり完成度の高いデバイスとして当時の要求水準を満たしていたものです。

こんな感じの機種は、いったい今いずこに……!?


そうして、いろいろ探した結果、行き当たったひとつの解答がコレでした。

 BL151212_03-dc-hw01g.JPG
 BL151212_04-dc-hw01g-hw.jpg
 (画像は公式サイトからキャプチャ)

【 docomo キッズケータイ HW-01G 】
 → https://www.nttdocomo.co.jp/product/kids_junior/hw01g/index.html
 → http://consumer.huawei.com/jp/mobile-phones/features/hw-01g-jp.htm

「……子ども用やん!」
という意見は、ごもっともです。

たしかに、小さい子に持たすためにいろいろ工夫された設計が、大人が使うには若干の機能制限に感じられる部分がないではありません。
しかしじつは携帯電話端末としてひととおりのことはちゃんとできるのです。

しかも、どういうわけかネット通販ではかなりの低価格で叩き売られています。
試しに入手してみるにしても、2000円前後ならば非常に予算をつけやすい価格です。

 

実際に使ってみても、強いて挙げられる問題点は次のようなものにとどまりました
(公式のショップ以外で入手した端末でもsimカードの差し替えでスグに使えるのもキャリアをdocomoに移ったメリットと言えましょう)

(1)iモード非対応/Eメール機能ナシ
(2)電話帳が10件しか登録できない
(3)電話帳登録してある番号にしか発信できない(110番119番などは別枠で可能)
(4)不在着信や着信メール(SMS)の存在を光って知らせてくれるランプがない
(5)SMSはできるが絵文字が非対応
(6)ハードウェアテンキーがないので通話中のプッシュトーン信号送出ができない

ワタシの場合ケータイメールは廃止したので、(1)については無問題というか、むしろニーズに合っていて歓迎です。

(2)と(3)は、携帯端末のヘビーユーザーならかなり深刻かもしれませんが、もともとたまの連絡が主用途な私には受忍限度内の不便です。
今まで使ってきたケータイの電話帳はスマホのほうにも移したので、それを見て対応することもできます。
かかってきた電話が非通知でない場合でも番号しか表示されず、ダイレクトには相手の名前がわからないにしても、まぁ「話せばわかる」(^^ゞ
こちらからかける場合にはスマホの電話帳を見ながら一時的に電話帳登録すればよいのです(私の場合、常時登録しておくのが望ましい相手先がどうしても7件ほどありましたが、10件のうちの残りの3件分を、この一時登録する番号用に空けてあります)

(4)についてもしかり。

同様に(5)もあきらめのつく問題です。
絵文字だけで内容を作って送ってくる相手には、こちらの事情をちゃんと伝えればよいでしょう。

あと(6)については、たしかにちょっと予期していなかった問題でした。
企業のお客様センターなどに電話した場合など、たいてい最初に用件別に番号をプッシュさせられますから、そういう場合に手も足も出ない状況に置かれてしまいます。
必ずしも頻繁に出くわすシチュエーションではないにしても、イザというときにツボる危険性もないではありません。
なので別途これについては何か対策を探してみることにしましょう。

なお、ハードウェアテンキーがないので、番号入力や、電話帳登録・メール(SMS)作成時の文字入力などの際には画面上にソフトウェアキーボード開きます。
これを使ったこの機種独特の入力には慣れるまでは少し戸惑うかもですし、慣れた後もハードウェアテンキーよりは多少は入力スピードなどが劣る可能性もあります。とはいえ、これもヘビーユーズでなければ問題ない水準です。

そして、こうした問題点を差し引いても、基本機能は必要十分で、サイズ・重量やデザイン的にも非常に良い使用感です。

子どもの使用を想定した防水・防塵・耐衝撃性能もありがたいものですし、防犯ブザー機能が使いやすく配置されているのも地味に安心感があったりします。

「子ども用」という表向きの建前にかたくなに囚われるのではなく、積極的に「2台持ち」用のガラケー端末として導入を検討する価値はあるのではないでしょうか。


そして、もうひとつ。
ネット上ではいろいろ残念なレビューも散見されるものの、コンセプトとしては非常に野心的に、この「2台持ち」時代のガラケー端末への要求に応えようとしたのではないかという事例がありました。

それがこちら。その名もズバリ「simple」!!

 BL151212_05-FREETEL-simple.jpg
 (画像は公式サイトからキャプチャ)

【 FREETEL Simple 】
 → https://www.freetel.jp/product/featurephone/simple/

なるほど。
先の「西暦2000年前後のPHS」という指標に照らせば、これこそがまさにビンゴではありませんか!

残念ながら、すでに公式には完売ということで、公式サイトからの入手は不可能になっています。
しかし、これもネット通販を探すと、意外にも適正な価格で取り扱われていました。
これもまた、今のうちに入手しておいて損はないと判断できるものです。

 

そうして、実際に使ってみたところ……
(これもdocomoのsimカードを挿せば、そのままdocomo回線の端末として使用可能です)

(1)全体的になんとなく安っぽい
(2)キーパッドの押した感触もいささかチープ
(3)イヤホンやUSB端子のキャップの取り付けに難がある
  (プラグを挿すときの邪魔になることがある)
(4)画面のグラフィカルインターフェイスがマジ2000年代初頭っぽい
(5)電話帳機能が深刻におバカ
(6)日本語入力もかなり残念
(7)災害時などにドコモから配信されるエリアメールにたぶん非対応
(8)防水性能などがない!?
(9)その他ドコモ等の公式端末に慣れていると戸惑うような仕様

……というようなことが、やはりありました。

むろん(1)(2)(3)あたり、もう少しがんばって作りこむ余地は感じないではないですし、比べるなら先ほどのキッズケータイのほうがやはり全体の剛性感やボタンを押したときの上質感が優れていると言わざるをえないのですが、ただ現に安いものが安っぽいというのは辻褄は合ってます。
実用上は差し支えない範疇ではありますし、じつはこれらは「軽量化」とのトレードオフの結果だったとも見ることはできます。

その意味では(4)も妥協できることではありましょう。
たださりげなくBluetooth機能が搭載されていたりmicroSDカードが32GBまで対応していたりと、地味に2015年仕様なところもある一方で、画面のグラフィックが10年前で時が止まっているのはいささかアンバランスです。
そこを割り切れるかどうかが分かれ目になるでしょうか。

そして(5)は、ネット上での酷評の大半が収斂しているポイントでもあります。
フリガナがつけられず、思いどおりの順番に並べられないなど、件数が大量な人にはかなり致命的な問題を引き起こすでしょう。
またスマホに移した電話帳と同じものを読み込もうとしても、なかなかうまく行かず、なんとか成功したと思いきや、元の電話帳の英数文字以外が文字化けしていたりそもそも読み込まれていないなど、従来の電話帳データをこの端末に引き継いで使用するまでの道のりは遠いと考えてよさそうでした。
ただ、先のキッズケータイを基準にして比較すれば、当然に11件以上の登録もできますし、また電話帳に登録していない番号への発信も可能です。ココもまた、そういうものだと割り切ることができれば許容できなくはない問題となるでしょう。

(6)は電話帳に新規入力する際にもかかわりますし、メール(SMS)の作成時にも関係する問題です。
全体的な入力インターフェイスもビミョ~で、変換があまり賢くなく学習もしてくれないとなると、こちらもヘビーユーズじゃないからとなんとかやりくりできるかどうかが分かれ目ですね。

あと着信を知らせるランプがないのは先のキッズケータイでもそうでしたが、こちらの機種はそうした点も含めて、いろいろと公式端末では当然にそうであるはずのことがちょっとちがっているというのが(7)(8)(9)あたりです。
さりとて、そうは言ってもそれらはある種の文化の違いに帰着するものである部分も多いでしょう。慣れることで解決する要素も少なくないかもしれません。
(ちなみに(7)については端末がドコモならドコモと契約していなくても――格安simのスマホのほうでも配信されます)

そんなわけなので、過大な期待をせず、音声通話とSMSに特化した「スマホとの2台持ち」には最適なスペック、かつ小型軽量で電池持ちも良く、プラス若干のおまけ機能も付いた端末……という長所をこそ評価できるなら、選択肢のひとつとして捨てたものではないと思います。

実際、総合的な使用感は悪くないですし、特に大きな不具合もなく、快適に運用できています。


願わくは、これらdocomoキッズケータイとFREETEL「simple」の長所を合わせたような最強端末に登場してほしいところなんですけどねー;


それから、「2台持ち」の際のガラケー側の最適機種は、上記のような次第なのですが、そのときのスマホ側の最適機種については、前記事にも書いたように、そこそこの性能のものをネット通販などでゲット……となるでしょう。
最新機種はどうしても高額で、その場合は素直に大手キャリアのキャンペーンを利用した機種変更のほうが相対的にはおトクな可能性もあります。
もともと料金節約を志向した「2台持ち」ですから、そのあたりの見極めが肝心です。
おサイフケータイ機能もぜひほしいワタシの個人的なオススメは、やはり2~3年前のdocomoの端末の新品在庫です(ただ、大手キャリア公式機種は、余計なアプリが多数プレインストールされているのが若干邪魔なのが難点だったりも)
これを、契約するMVNOが動作確認済みとしてしている機種一覧と照らし合わせながら、根気よく探すと「運命の出会い」が訪れるものと思われます。


それでは、この「格安スマホ時代のケータイ代節約術」の話題次記事でもう1回だけ続けたいと思います。
スマートフォンで使うIP電話アプリなどの話を含めた総まとめですね。