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「LGBT」「性同一性障害」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論など、ご要望に合わせて対応いたします。※これまでの実績などはお知らせブログにて

佐倉満咲、中学校に入学する [今週の佐倉満咲]

さて去る3月に無事に小学校を卒業した我が娘・佐倉満咲(なぜか順番が前後した修学旅行編の記事のほうが人気ですが)ですが、必然的にその後4月には中学校へ入学の運びとなりました。


入学式をめぐるあれこれについては、小学校の卒業式に比して特段の追加言及事項はありません。

お父さんが女の人みたい」なことは、もはやどうしようもないことですから、新しい環境になっても私も自然体で行くしかないです。

幸か不幸かPTAの学級委員を決める厳正なる抽選にも(^^;)ハズレました。

そうして、娘の新しい出会いとそこからはじまる物語に思いを致しながら、あらためて配布された入学式の式次第に掲載されている新入生一覧を眺めます。

この印刷物はクラス分けの発表も兼ねていて、新入生全員の名前が記載されているのですが、それを見ているといろいろ発見はあります。

基本的に今どきの子どもたちですから、なかなか凝った名前も珍しくはないのですが、この今年の中学新1年生やあるいは小学新6年生ってのはちょうど生まれたのが1999年から世紀を越えた2001年あたりなので、名前を考えた親のほうもすっかり頭がミレニアムになっちゃってて、なんかむやみに壮大なDQNネームの一歩手前という危険とけっこう隣り合わせなんですねー。
満咲の新しい学友たちにしても、オマエらどこのアニメキャラだよ!?
 …というようなお名前が少なからず散見されます。
(もちろん同じ小学校からの進学組や、小学校は別れてしまっていた保育園時代の元同級生も複数見受けられました)

で、やっぱり親の方針というのが如実に反映するのか、いかにも男らしい/女らしい名前の子がいる一方で、なかなかそういう性別の観念を越えたような中性的な名前の子もいたりします。

ちなみに満咲と特に親しくなるお友達というのが、名前に関しては後者であることがなぜか多かったりします。
おそらくは、そういう名付けを子どもに対しておこなう → ジェンダーバイアス度が低い親 → に育てられたジェンダーバイアス度が低い子 のほうが、やはり満咲とはソリが合うってことのようです。

そんなふうに思いつつ、あらためて満咲のクラスメートたちの名前を確認していくと……

ん?

「な……、なんじゃこりゃ!?」

な、なんと満咲と同じクラス

まるで


「性同一性障害をテーマにしたドラマの主人公」

みたいな名前の子が


2人もいる~っ!


おぉ神よ

なんということでしょう

まさか我が娘・満咲が性の多様性に関しては
並々ならぬ事情通であることを
知っての配剤なのでしょうか!?

よもやそんな運命が用意されていようとは…

つまりこれは
入学式の後、驚きの展開がっ!
ということなのですか?


………と一瞬ビビリまくったのですが、

その後の状況を見る限りは、単に名前がたまたまソレっぽいというだけのようでした。
(ホッとしたような、ちょっと残念!?なような……)

とはいえ、この件にかかわらず、この先は思春期のド真ん中へ突入していく年代です。
何らかのセクマイ事象がないとは限りません。
(むしろあると見るべき1学級に1人は何らかのセクシュアルマイノリティ生徒がいると思ってくださいと、教職員研修などでは必ず言っているワタシ)

なので、そのときにはミサキさん、ひとつヨロシク頼みますワ(^o^)丿

いずれにせよ今はじまる新しい物語。

てなわけで皆様「今週の佐倉満咲・中学生編」に乞うご期待!


※「性同一性障害をテーマにしたドラマ」では主人公が男女という枠にスッキリ収まらない存在であることを視聴者にわかりやすく提示するために、名前は典型的に男女兼用可能な中性的なものが採用されることが多いイメージがありますが、むろん現実には親は子の出生時にそこまではわからないので、むしろ男らしさ/女らしさに溢れた名前が付けられていることのほうがしばしばです。
それゆえに当人が自分の名前を好きになれずに自己肯定感が下がったり、性別を変えて生活する際に名前が障害になるため、戸籍改名を強く望んだりすることになります。

 

……………そんなふうに思ったりもしながら始まった新学期、現在でははや3週間が経過しました。

今では満咲も、なにやら制服姿もサマになるようになって、新生活にすっかり馴染んでいる様子です。

部活も始めたようで、おおむね毎日が楽しそうな様子には、親としては一安心といったところです。

部活に関しては、やはり「お父さん」のように性別違和とかがあると…

 男の子は体育系クラブのほうがよいというような無言の圧力
 (それなりに仲良い子たちも嬉々としてそれに従う疎外感)
    ↓
 でも男子ばかりになる集団環境はなじめない
 (男子どうしで苦手なスポーツなど最悪)
    ↓
 一方で文化系クラブは事実上女子専用で男子が入り難いものも少なくない
 (茶道や華道とか家庭科部とかも……)
    ↓
 選択肢が非常に限られる
 (すでに漫研とか放送部くらいしか… もしくは下校部^^;)

……なんてことになるのですが、ソレがないうえに、ジェンダーバイアスのしがらみからも発想が自由な満咲は、じつにのびのびと好きな部活を選んだようで、今に始まったことではないですが、ちょっと羨ましいです。
…………いっぺん尾道の神社の階段を抱き合って転がり落ちてやる!(^_^;)

 

でもって、少し落ち着いたタイミングということで、入学説明の書類などを整理したりしていると、服装規定に関するプリントなどもありました。

かつての校内暴力が盛んだったような時代ではもはやないので、私の中学生時代とくらべても、いわゆる服装規定の校則も、全体としてはかなり緩やかです。

まちがっても「男子の髪は眉にかからない耳にかからない襟にかからない」なんて無粋な禁則事項はなく、男子のロン毛もいちおうはOKのように見受けられます。

とはいえ、その「男子」「女子」にまつわる詳細は、若干気になるところです。

思えは中学時代などの私はもちろん校則には苦しめられましたが、それはいわゆる尾崎豊の歌的な意味合いでの自由を束縛するものであるという側面もさることながら、やはり男女で異なるダブルスタンダードのうちの「男子」のほうを有無を言わさず適用されることへの生理的な反発でもあったと、今では思えます。

そんな校則の「男女別」の最新事情は、はたしてどうなっているのでしょうか?

いちおうウチの近所では出席簿が男女混合名簿になった頃合いに、制服が「女子もズボン可」になったりもしているという話で、満咲などは、いったいどんなジェンダーフリーオーラが出ていたのか、制服採寸の日に、業者さんからやたらしつこく「ズボンもありますけどぉ」とアピールされたりもしていました。
もっとも女子のズボンOKとはいっても専用のデザインのものが用意されているわけではなく、男子用として作られているものを流用することになるのであまりカワイクありませんから、余程の事情がある場合でもなければ選びがたい → 選んだことが余程の事情の存在を物語ってしまう → ますます気軽には選べない …んですけどね。

そこで「詳細は生徒手帳」と記されている保護者向けプリントの記述にしたがい、満咲に生徒手帳の当該ページを見せてもらいました。

すると、まずもって、その服装規定について書かれたページというのが、分量的にも3ページほどしかなく、いゃコレじゃ「詳細」じゃないやん! という簡素ぶりなのです。
さすが今どきの校則。

でも、量にかかわらず質がモンダイな場合だってあるわけです。

どれどれ………

  服装:
 標準服を着用する
 スカート丈はひざがかくれる程度…

  頭髪:
 男女ともパーマ・染色は禁止
 髪を束ねるゴム・ピンの色は自由
 ただしリボンや飾りになるものは禁…

  靴下:
 自由
 ストッキングはベージュ系または黒色で無地……

 BL120502-01kosoku.JPG

お、…おおっ!

こっ、これは!!

ものの見事に、「男子は△△」「女子は◆◆」
などとは書いてない

これはスゴイです。

フツー世間一般では「スカート」とか「ストッキング」には【女子の】って枕詞を接頭させたくなっちゃうもんですが、そこをグッとこらえた痕が行間から滲み出てくるようです。

時代は進化した、と言うべきでしょう。

しかし、その真骨頂は標準服の図解のページにこそありました。

 BL120502-02sei_fuku.JPG


……………………。

あぁぁぁ~っ!


こっちが女子で、そっちが男子とかの、
キャプションが付いてねぇ!!


ということは、つまりアレですね。
「服装:標準服を着用する」で、かつその「標準服」がこのような示され方だということは、論理的にはそういうコトなわけじゃないですか。

だからたとえ『ハートキャッチプリキュア』のいつきちゃんでも、あるいは『IS』のハルちゃんであっても、この規程なんだったらば…

「その日その日の気分で、
  どっちでも好きなほうを
 かわるがわる着て
いけたら、
  ソレがいちばんイイ」

…が実現可能なわけです。

家計に余裕があって2種類の制服を用意することに問題がなければ、本当にそうしたって誰からも文句を言われる根拠はないのですから。
(ちなみに残念ながらウチには家計の余裕がありません(爆))


参りました。
これは画期的と言わずしてなんと呼びましょう。

「女子のズボンOK」という噂の真相は、それのみにとどまらない、かような設定だったわけです。

少なくとも、平均的な男女の生徒が通念とは異なる性別用の制服を日常的に選択することは現実ないにしても、例えば性別違和が深刻な生徒を受け入れることになった日に、その要望を叶えるうえで、すでに服装規定上は障壁が存在していないというのは、非常に大きな意義があるでしょう。


そんなこんなで、少しイイ発見をした気分にもなった、我が娘・満咲の中学生ライフの始まりなのでした。

 

◎あと、参観日などや(今年度は委員の選に外れたとはいえ)PTAの用事などで学校を訪れた際、ワタシ的にはやっぱトイレが悩ましかったのですが、今までの小学校に比べて、今度の中学校は、わりと男女兼用多目的トイレが要所要所に設置され開放されている様子なので、私の性別についての認識が異なる複数人を前にしても多少はトイレに行くのが気が楽です。
もっとも他の保護者のみなさんも、そろそろワタシの性別についての認識に関していろいろ頭を捻るのが面倒になってきているようで、もぅこの際「名状しがたいミサキちゃんの親のようなもの」でイイや……となっているフシもなきにしもあらずな昨今です。


 


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