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「LGBT」「性同一性障害」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論など、ご要望に合わせて対応いたします。※これまでの実績などはお知らせブログにて

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もうそこにいるトランスジェンダー女子大生 [多様なセクシュアリティ]

「お久しぶりです。佐倉智美 著・小説『1999年の子どもたち登場人物の栗林理素奈です」

「どもども、同じく『1999年の子どもたち』外伝パート登場人物の石橋海素浦で~すノ」

「えぇーっと…、同じく『1999年の子どもたち』外伝パートの登場人物、風屋光です(ペコリ)」

「ミズホもヒカリちゃんも、この形式でのブログ記事に出演させられるのは初めてね。私たち本編登場組は作中設定の本編舞台年代な西暦で言う2015年には、さんざん作者に扱き使われたんだけど……」




「アレは大変だったねー、リソナちゃんたち; ……本編登場組のとある人物とは私たちも各々小学5年生だった西暦の2010年に外伝の1と2で絡んでんだけど」

「それよりもそれよりも、ほらほら、すごいよ! いよいよとうとう西暦2018年になったんだよ!! 外伝3の作中設定でこの春に私たち3人が出会ったとされてるその時に、ついについにリアルになったんだよっノ(第7巻参照)

「はいはいミズホ、落ち着いて(^^;) たしかに私たちがこの六麓女子大学に入学して、新入生ガイダンスで同じ班になったきっかけで3人が友だちになって、それからはや数か月。かれこれ前期授業も終盤だもんねぇ」

「……という設定のもとで実際に外伝3の物語が進行するのは来年の12月とはいえ、ね」

「で、リソナ、なんでアタシたち呼ばれてんの? 先月の大阪府北部地震から今月あたまの豪雨でいっぱい臨時休講になったせいで補講がいろいろ詰まってて忙しいのに……」

「………もしかして、アレの話題なの??」

「そうなの。ミサキちゃんのお父さん、つまりほぼ作者から、先日に報道されたお茶の水女子大学や奈良女子大学がトランスジェンダー学生の入学を受け入れる方針を打ち出した件について、実際に《女子大》で学ぶ現役女子大生の立場からトークしてくれというお達しなわけよ」



「……………」

「えっ、え!? でもアレ、ウチの大学にはまだカンケイないでしょ? 六麓女子でもその方向にしていくみたいな話が近々であるとは聞いてないし、それにだいたいそんな人が本当に入学してきたりって、そうそうたくさんあるケースなの??」

「………………」

「ちょ、ミズホってば、いくら作中のこの時点では私たちまだ知らないことになってるとはいえ、この文脈でソレはボケすぎでしょうw ほらヒカリちゃんも、そんなにカタくならないで…」

「あ、なんだ、ネタバレでイイのかノ」

「……ほ、本当に大丈夫なの??」

「まかせといてよ」

「そうそう、友だちでしょ?」

「うん、それで、ミサキちゃんのお父さん……ほぼ作者からは何か所見は??」

「えっとね、簡潔にまとめたコメントなら、いちおう預かってるよ」

「なるほど、コレが佐倉智美先生の公式見解かぁ」


++++++++++++++++++++


現状の性別役割規範にとらわれずにひとりひとりが性別で分けられる前に「自分」でいられる環境は、特に女子にとって有効な社会環境がいまだある中で「女子校」「女子大」には当分は意義が認められるべき

そういう中で「女子」とは誰かについては、近年の性の多様性への理解の進展とのすり合わせは必要

その意味では性自認などの概念を視野にトランスジェンダー女性の入学を認めるのは妥当な落としどころ

ただし「性自認とは何か?」を掘り下げだすと、けっこう奥が深すぎて大変。
実際の入学資格などは、多少の割り切りもやむを得ない

現実としては、「女性集団」の中で相互に「同性として」ナチュラルに人間関係をやりとりできるなら、身体や戸籍上の情報にかかわらず、その人はもう「女性」でよいのではないか

性的な興味などから「一般男性」が偽って入学してくるのでは? といった危惧はおそらくそういうことは永遠のゼロなので杞憂。
ぶっちゃけお茶の水女子大学や奈良女子大学などだと、いわゆる偏差値の高さが良くも悪くもゲートキーパーとして機能しそう

各大学の学内では報道が出る以前からじゅうぶんな準備が続けられ、構成員への説明・周知も進んでいるのではないか
(むろん、その際に出た不安の声には真摯に、必要があれば個別のケアも含めて、丁寧な対応は必要)。
そこを部外者が勝手に憶測や自分の主観をもとにあれこれ主張するのは不適切なポジショントークに陥る危険

特に大学院では「この先生に指導してほしい」と大学を選ぶことはままあるが、それこそ性の多様性をテーマにしたいトランスジェンダーが適切な進学先を探した結果、ジェンダーやセクシュアリティに詳しそうな先生が女子大に在籍しているということはありがちなので、今般の件はひとつ福音

総じて、多様な性のありようを前提とした社会への、状況の進展の一端を示す事案であり、喜ばしいことだろう


++++++++++++++++++++


「おぉ~、なんかナットク」

「たしかに大枠としては特に追加で言うこともないくらいだわね~」

「あと、ご自身が西暦2003年に大阪大学の大学院に入学された際の、事前の志望校探しのことに触れて、『俺もやっぱり《女子大》がヨカッタかなぁ…せっかくなので; 時代が十数年早かったワ』と苦笑してはりましたネ。やっぱりイロイロ面倒くさいハードルが多かったらしいです。あとその当時の詳細は『明るいトランスジェンダー生活』参照だって」

「なるほど、そっかー、でもそう考えると私がこうしていられるのも、佐倉先生とかが道を切り開いてくださったおかげなんだなぁ……」

「……で、それはそうとヒカリちゃんはどうやって六麓女子大学に入学したの?」

「そだよね、ウチの大学は公にはソレが可能とはアナウンスしてないわけだしぃ」
 ※六麓女子大学はあくまでも架空の大学です

「あ゛…、まぁソコは……基本的に個別対応ってことになるかな。高校の進路の先生が親身になってくれて、それで大学とも熱心に折衝してくれたってのもあるし」

「そっか~、なかなかやりますナ、ヒカリちゃん。とはいえ、リアル2018年がこういう情勢になるというのを展望して、こういうヒカリちゃんの設定を入れた作者、やはり只者ではないですゾ」

「どっちかってったら作者の思ってたよりも現実は進展してるみたい。……ってリアル2015年の時点でも話してたんだけどね;」

「あと、トイレ・更衣室・健康診断・体育の授業なんかも、必要に応じて配慮してもらえるように話はついてる」

「ふむふむ。それで作中の現時点ではアタシたちも知り得ないでいると」

「まぁとっととカミングアウトしちゃえばラクなところもあるんだろうけど、現状まだ偏見のある子もそれなりにいるだろうから、功罪あい半ばかなぁ」

「なのでリソナちゃんとミズホちゃんには言おうとずっと悩みつつ、外伝作中のとおり来年の年末まで持ち越しに…」

「でもね~、たぶん否定的に反応する子もいるとはいえ、基本的にはOKな子は作者が考えてた以上にリアル2018年には増えてると思う。リアル満咲ちゃんの大学生活の様子を窺ってもそういう感じだし」

「うんうん、アタシはリソナと違って今までそういう人とやりとりした経験なかったけど、でもヒカリちゃんはヒカリちゃんだと思う。だからゼンゼン大丈夫!」

「……あ、ありがとう」

「そーね、ということだから来年12月、楽しみにしてるよ」

「それでは」

「皆様」

「よき女子大生ライフをノ」


  


◇◇


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共通テーマ:学校

むしろ「ガンダムビルドダイバーズ」のほうが「キラッとプリ☆チャン」よりも「プリパラ」の後番組な件 [メディア・家族・教育等とジェンダー]

いろいろと注目に値する内容を包含していたアニメ「プリパラ」ですが、ラスト1年間の「アイドルタイム プリパラ」とタイトルを微変更していた期間も含めて合計4年近く続いた番組が、2018年3月にて終了しました。

 【プリパラ関連記事】




もちろん後番組はあります。

いわば「プリパラ」の前身であった「プリティーリズム」から連なるプリティーシリーズの新たな看板です。

その名も『キラッとプリ☆チャン』!

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※当記事中の画像は各作品公式のサイトよりキャプチャ

……(商業的にライバル番組である)プリキュアシリーズの「キラキラ☆プリキュアアラモード」と「HUGっと!プリキュア」を足して2で割ったようなタイトルだとは、思っても言わないのがお約束というものかもしれません。

ただでさえか新番組への移行を機に火曜の夕方からプリキュアと同じ日曜の朝に放送時間も変更になり、同様にタカラトミー系列がスポンサーとなりジャンル的にはさらにプリキュアに近い変身少女ヒーローものである『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ』と合わせて、同時間帯は女児向けとされる番組が戦国時代となっています。

とはいえ「番組」としてはライバルであっても「作品」としては共犯関係というか一種の相乗効果を互いに担い合ったりしているのもこのジャンル。
視聴者的には層が厚いコンテンツのラインナップに一気に接することができて嬉しい悲鳴という一面もないではありません。

「キラッとプリ☆チャン」もまた、従前のアイドルアニメとしての鉄板のフォーマットと、主人公たちが動画サイトにチャンネルを開設して番組を配信するという、きわめて今風の旬な題材を組み合わせた、なかなか意欲的なつくりの新番組だと言えます。

大人が観ても楽しく、直接的なターゲットとされる子どもたちに対しては確実に今を生きるヒントを示して将来へ向けてのエンパワーメントを期する内容になっているのは間違いないでしょう。

 →「キラッとプリ☆チャン」公式サイト@タカラトミーアーツ
http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/prichan/

 →「キラッとプリ☆チャン」テレビ東京番組サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/prichan/


  


一方、上述のとおり放送時間の変更があったために、番組枠的な後継作品である「キラッとプリ☆チャン」とは別に、テレビでの放送枠的な意味での後番組にあたるものも存在することになります。

2018年3月まで「アイドルタイム プリパラ」が放送されていた火曜夕方5時55分において4月から始まったのは、さて何でしょう。

それがコチラガンダムビルドダイバーズ』!

 BL180525gBD-VR_02.jpg

ガンダムなので、当然にプリパラとは番組制作会社やスポンサーの系列は異なり、作品としての関連性はなく、純粋に放送局の番組編成の都合でプリパラの後番組の枠に配置されたのだろうことは想像に難くありません。

そんな「ガンダムビルドダイバーズ」ですが、ガンダムシリーズの中では、おもなガンダム作品が私たちの現実世界と同様にテレビで放送されるなどしていたアニメであるというような世界観の中で主人公らがガンダムのプラモデル「ガンプラ」に親しみ、その作ったガンプラどうしを特殊なテクノロジーを用いて戦わせて遊ぶという設定だった「ガンダムビルドファイターズ」の系譜に位置すると言えます。

 →「ガンダムビルドダイバーズ」公式サイト
http://gundam-bd.net/

 →「ガンダムビルドダイバーズ」テレビ東京番組サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/gundam-bd/


そしてこの新作「ビルドダイバーズ」が前作「ファイターズ」の設定と最も異なるのは、「ファイターズ」では作中の現実空間でガンプラバトルを行っていたのが、「ビルドダイバーズ」では主人公らが製作したガンプラを3Dスキャンすることでデジタルデータとして取り込み、オンラインゲームの世界というサイバー空間でバトルが繰り広げられる点。

バトルミッションへの参加以外でも、さまざまなイベントが開催されたり、ロビーで他のログインしている「ダイバー」と交流したりすることなどもできます。
そのあたりいかにもオンラインゲームの世界という感じでしょう。

事前の番組紹介のネット記事でも、

電脳仮想空間内で、ガンプラを使用したさまざまなミッションを楽しめる最新ネットワークゲーム「ガンプラバトル・ネクサスオンライン(GBN)」

ネットワーク世界にダイブしてガンプラバトル

 …というような記述がなされています。
※マイナビニュース 2018/02/02
「ガンダム」最新TVアニメは『ビルドダイバーズ』、仮想空間で熱烈バトル
https://news.mynavi.jp/article/20180202-579921/


……………


待って、ソレって……


つまり、


……プリパラじゃね!?


(^^;)


事実、アニメ『プリパラ』作中世界における《プリパラ》とは、何らかのデジタル技術に立脚したサイバー空間内にVR――バーチャルリアリティ世界を架構し、そこに各自がログインしてアイドル活動を楽しむというものでした
(その《プリパラ》と、現実世界でのアーケードゲーム筐体が照応するという形でのメディアミックス展開でした)。

アニメ作中で明言は避けられていましたが、例えば何か予期せぬ怪異現象が起きたときに「システムのバグ」のように語られたことはありますし、マスターコントロールルームのパネルでメモリーカードから読み込んだデータを用いて《プリパラ》空間内の時刻や気象、その他の事象を操作する描写もありましたから、これは妥当な解釈でしょう。

要は今般の「ガンダムビルドダイバーズ」は、作中の電脳仮想空間のサービス名称が《プリパラ》から「ガンプラバトル・ネクサスオンライン」略して《GBN》に、「プリパラ」でのアイドル活動がガンプラに、アイドルとしてのライブがバトルに、それぞれ置き換わっただけで、実質的には同じようなお話なのではないでしょうか!?


実際、第1話の放送が始まるやいなや、ツイッター上などでは「これはプリパラ!」といった声が複数あがりました。

そうして、その後も回を重ねるごとに積算されていくプリパラポイント。
なんというかプリパラでのあれやこれやと一対一対応する事柄が、マジありすぎる。

主人公らが放課後にログインの拠点となる店舗へ向かう様子とか、仮想空間内のいろんなシステム(受付カウンターでバトルのエントリーしたり、バトルをこなしていくことでランクアップしたり、日時限定のスペシャルイベントが開催されてたり)とか、仲間を集めてチーム(GBNにおいては「フォース」と呼ばれる)結成とか……
(あと「フレンド登録」は「トモチケをパキる」ですね)。

これはもはや、まさしくプリパラの後番組!!

…まぁそのあたり、細かくもオタい点を列挙していくとキリがないので、ソコはすでにブログ記事にまとめておられる方もいますし、そちらや、その他適宜検索していただくことにしましょう。

 → 「ガンダムビルドダイバーズ」が「プリパラ」だった件。/プリキュアの数字ブログ
http://prehyou2015.hatenablog.com/entry/2018/04/26/211636


しかし、とにもかくにもコノ符合は、ジェンダー観点からも非常に興味深いと思えます。

ガンダムは男の子向け番組。
プリパラのようなアイドルものは女の子向け番組。
マーケティング的にはたしかに主にそのように扱われているでしょう
(ガンダムビルドシリーズでは女性顧客の開拓が多少は意識されているものの)。

しかし作品として描かれる内容は、そうした区分から抱きがちな予断と偏見を超越して、思いのほか近接しているという真実がここにあるわけです。

上述したようなディティールとしての一致点のほか、物語の核心もまた、仮想空間内での取り組みを通じて、主人公らが自らの課題を克服しながら、仲間とともに友情を深めながら成長していくところにあるのは共通しています。

その意味では、この2018年、これは女の子アニメ、こっちは男の子アニメ……といった相違は、人々の因習的な思い込みの中にしか存在しない、という誤解を恐れない極論もあながち極論ではないと言えるでしょう。

  


さらには、プリパラとGBNの共通項が電脳仮想空間だというのも2018年っぽいところではないでしょうか。

もとより『ソードアート・オンライン』をはじめ、ポピュラーカルチャーの分野では前例も少なくない設定なのはもちろんです。

そしてそんな中で現実にも、VRにかかわるテクノロジーが急速に進化し、「バーチャル・ユーチューバー」などが注目される昨今、サイバーなVR世界は多くの人の関心を集めています。
子どもたちにとっても興味津々な最新流行の案件でしょう。

ですから今、男の子向け・女の子向けという枠組みの如何を問わず、子ども向けマーケティングで制作されるアニメの作中に、デジタルでサイバーな仮想空間が登場するのも必然です。

「キラッとプリ☆チャン」は、主人公らの活動の中心である動画配信の場は作中での現実世界でのものと設定されているので、仮想世界度・バーチャル空間としての水準は、一見すると前作「プリパラ」よりも後退しているように解せなくもありません。
しかしこの2018年にあっては、ユーチューブなどの動画配信というのは、何らかのバーチャルな場・ネット上の仮想的なフィールドとしては、今いちばんリアリティがある存在でもあります。
アニメの設定が、そういうところにピンポイントで狙って寄せてきたのだとすると、これもまたシリーズとして適正妥当な進化だと肯けるところです。

いずれにせよ電脳仮想空間は、この先どんどん私たちにとって身近な存在になっていくにちがいありません。

ましてや、今のところフィクションの物語の中だけにとどまっている近未来的な電脳仮想空間ではなくとも、相応に高度なCG技術に基づいたオンラインゲームは今日すでに一般的ですし、ツイッターやLINEを含む何らかのSNSもまた大勢の人どうしのコミュニケーションのための仮想的な場としてごく日常的なものです。

今の子どもたちの世代にとっては、そこにコミットすることは今後ともほぼ不可避。
仮想世界・バーチャル空間にかかわるリテラシーは、学ぶべき生きる力として必須科目となっていると言っても過言ではありません。

そう考えると、やはりこれらのアニメの方向性は、非常に正しいものだということになりましょう。

なにより、仮想世界・バーチャル空間というフィールドは、社会における他者との相互行為における自己像を、自分自身があるべき自分・なりたい姿へと調製することが、現実世界におけるさまざまな制約を超克して、より自由自在に可能でありうる場でもあります。

実際、何らかのオンラインゲーム内での自分のアバターを、現実の自分の容姿・属性とは異なる様相に設定することは珍しくないケースでしょう。
ツイッターやLINEでの自アカウントのアイコン画像は、自撮り実写にする必要はまったくないのですが、仮にそうする場合でも写真加工アプリなどであれこれと「盛った」ものに改変することがこれまた日常茶飯事です。

もちろん、そのようなことの要素のひとつには性別】も含まれるのは言うまでもありません。

そうした営為のシミュレーションとしてひとつのモデルケースを示すという意味でも、この種の設定のアニメ作品が果たしている役割には大きな意義があるのではないでしょうか。


例えば「ガンダムビルドダイバーズ」では、メイン主人公・リクこそ、GBNにログイン後のアバターも現実世界でのミカミ・リクにおおむね準拠した外見となってはいます。

まぁさすがに、メイン主人公の容姿が仮想空間にダイブしたらゼンゼン別のものに変わるというのは、アニメ番組の表現としてわかりにくくなる危惧があるのはわかります。

しかし、その友人でありGBN内でもチームメイトともなるモモは、(作中の)リアルでのヤシロ・モモカの姿に対して、微妙にコントロールが加えられています。

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匙加減はまさに「プリパラ」での、メイン主人公・真中らぁらが《プリパラ》にINする前後とパラレルですね
(「プリパラ」では、《プリパラ》の中では「自分にいちばん似合う自分になれる」とされていました)。

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※厳密には、こちらの引用画像でのプリパラログイン前に相当する真中らぁらの姿は、システムのバグでログイン後の姿もライブ開催時を除いてログイン前と変わらなくなってしまったときのログイン後のもの


ガンダムビルドダイバーズ公式サイトでは、こうした点については

GBNのプレイヤーはユーザー登録の際に作成した自分の分身、『ダイバー』の姿で行動する。ダイバーの性別、姿に制限はない。男性であっても女性キャラになれるし、見た目がフェレットの姿であっても問題はない。もちろん服装も自由

 BL180525gBD-VR_03.png


……と明言されています
http://gundam-bd.net/special/02.html
(ミッションクリアやイベント参加で入手できる限定コーデのような、ゲーム演出上の制約の付加はあるようですが)。

てゆーか、この公式サイトで解説役を買って出ている、GBN内でのガンプラバトル世界大会準優勝チームを率いるロンメルさんが、そもそも可愛らしいモフモフの動物態(本人によるとフェレット)なわけで;

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そしてココで、性別だって変えられる点が、特に言及されてるのも注目です。

……なので、世界大会チャンピオンのクジョウ・キョウヤさんだって、GBNのアバターでは好青年ですが、リアルでどんな人なのかは無限の想像の余地があることになります
(現時点ではGBNの中でしか作中に登場していない)。

個人的には「じつは女子小学生とかオモシロイと思うんですけどねぇ~(^^)
(ソレで二次創作小説1本書けそう;)

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あと「性別」という点で興味深いのはマギーさん

やはり上位ランカーで、持ち前の親切心(ないしは上位ランカーとしてのノブレス・オブリージュ?)からGBN内のロビーで初心者に声をかけて案内する役回りなどを担ったりもしています
(ソレ、やっぱりプリパラで神アイドルになったらぁらがやってたことと同じやデw ……髪の色も同じやし;)

……なのですが、このマギーさん、じつはいわゆるオネェ言葉で話す、いわゆるオカマキャラなんですね。

むろん、そういう人物像に対して誰も何も不審がったりバカにしたりはしない。
みんなごくフツーに、そういう人がいるのもアタリマエとして自然に接しています。

今どきのクォリティとしては、それはクリアすべき当然の基準でしょう。
それゃぁもう2018年ですヨ!
翠星のガルガンティア5話問題」だって5年も前だ。

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ただ、よく考えてみましょう。

仮想世界・バーチャル空間の中ではアバターの容姿・属性は思いどおりに操作可能なのです。
「GBNの中では性別も自由」は公式見解です。

つまり、リアルではたとえ「キモいオッサン」でも仮想空間内では美少女になれるはずなのです、なりたければ
(実際に私たちの現実世界でそういうニーズが一般に思われている以上に広汎に存在している件は、また別のお話)

にもかかわらず、あえての「オカマキャラ」チョイス。

コレは話が2周ほどまわったうえでの、ものすごく新しいことなのではないでしょうか。

(プリパラのレオナはまた話の位相が少し異なるので別枠とすると)『魔法つかいプリキュア』のフランソワさんが、このテの描写では最前線だったわけですが、このマギーさんはその斜め上に位置すると言ってもよいかもしれません。

 【参考:『魔法つかいプリキュア』のフランソワさん】
https://twitter.com/tomorine3908tw/status/825552998189314049


積極的に自ら選び取るものとしてクィアな表象を意図的に引き受ける――。

それはそのクィアな表象の社会的な意味付けを書き換え、従来は付与されてきたスティグマを除去する効果さえあるかもしれません
(「クィア」という言葉がそうされたように)。

少なくとも『ガンダムビルドダイバーズ』のアニメで、マギーさんのキャラ造形に何か意味があることに触れるエピソードが今後あるのか、それとも特に触れずに「これも普通。トランスジェンダーに理由は必要ない」で行くのか、いずれにしても、これは大いに意義深いと思います。


思えば「性別」とは、いったい何が本質なのでしょう?

そして、自己と他者が社会的に関係するうえでの相手や自分の「性別」における「本当」とは、はたしてどういうことなのでしょうか??

少なくとも、何らかのサイバーなネットワーク上の空間、仮想的なコミュニケーションの場においては、そこに呈示されたアバターなりそれに準ずる情報開示がすべてです。

それをもとに判断できる範囲のことが、「性別」も含めて、その人の「本当」として、それ以上でもそれ以下でもないのではありますまいか。

そして「…でも現実世界ではこんな人なんじゃないの?」の現実世界でのありようを「本当」と置くほど、「現実世界」には世界認識の基準・標準たるだけの正統性があるのでしょうか!?

だいたい、自己と他者が社会的に関係する際の相互行為のステージに呈示された情報を通じてその場に生成される解釈が、自分や相手の「性別」やその他の属性・為人の核心なのは、電脳仮想空間でも現実世界でもたいして変わりはありません。

「本当の性別」は存在しない―― のだとすると、やはり電脳仮想社会は、そのことを体験的に実感する経験値を積み立てるための絶好のフィールドだと言えます。

そして、その観点からも、今般の「プリパラ」から「ガンダムビルドダイバーズ」への流れは、非常に尊いと評価できるのではないでしょうか。


◎こうした仮想空間・バーチャルなコミュニケーションの場で用いるアバターをめぐるあれこれから逆照射すると、結局は現実世界での「本当」の根拠ともされがちな各自の身体的実存・肉体もまた、あくまでもソレは「現実世界用のアバター」だという解釈も成り立ちます。
そして服飾や化粧はアバターを自分好みに装飾る営為の一環であり、デジタルなシステム内よりは身体的特徴の改変に制約がある中での美容整形や、もっと言えば性別適合手術なども、その延長上に位置すると捉えることが可能になってきます。


◇◇




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共通テーマ:アニメ

佐倉満咲、高校を卒業&大学に入学する [今週の佐倉満咲]

さて5月も下旬となりましたが、我が娘・満咲さんは、関連前記事「佐倉満咲、大学受験に取り組む」の時点の後、当記事標題のとおり高校は無事に卒業し、すでに4月より関西地方のとある私立大学の社会学系の学部の学生となっておることを報告いたします。

高校生活は、前記事「バレンタインデーは友情の迷宮2017」でもまとめてあるように人間関係にかかわる面倒が相応にあったものの、総体的には楽しく充実していたようで、卒業にあたってはけっこうな感慨もあったようです。

てゆーか親の立場としては、子の高校時代までもがもう終わってしまったことに喫驚の限りですワ;
時の流れの速さはコレ以上いかんともしがたいものなのでしょうか。

で、現在は新生活の中で、これまた機嫌よく毎日キャンパスライフを満喫しているようであります。

また今後はいろいろあるだろうし、おそらくは何らかのセクマイ事案とも遭遇するのだろうとは思いますが、すでに中学時代あたりからお断りしているとおり、本人や関係者のプライバシー・個人情報への配慮や、そもそも聞かせてもらえる範囲自体が話の全容のうちの一部であったりするので、このブログで紹介できることは限られております。
(てか高校でも実際どうも何かセクマイ事案があったみたいなんですよね~;)
そのあたりは、今後ともあしからずご了承くださいノ

&現状、そんなわけなので今般の卒業~入学に関連して詳述できる範囲の内容だと、特に新ネタはなかったりもしますので、そこは過去記事から推量いただけると幸いです。



ともあれ大学生です。

高校までは制服がありましたが、ソレもなくなるので毎朝の服選びなどは大変になることが予想されました。
なので、いちおうワタシとしては必要に迫られれば服を貸す心づもりもしておきました。

「『わ~ ミサキちゃん、その服カワイイ! どこで買ったん??』
 『あぁ、お父さんに借りてん』

 ……みたいな会話をするハメになったら、その後ひとしきり説明する面倒が発生するから気をつけるように」

「あっ、じつは前に(高校時代に休日にみんなで遊びに行ったとき)すでにソレ言いそうになったことあるw」

…………もうあったんかよ(^^;)


ただ、蓋を開けてみると、実際には借りに来ることが多いのは、服よりもむしろ本ですね。

さすが社会学系の学部の学生。
親の書棚とニーズが一致してしまうわけです。

そんなこんなで、さしあたり社会学の入門書などを薦めつつ、

「社会学概論みたいな授業なん? …ということはデュルケムとかやった?」

「デュルケム!! いた。今日出てきた!」

「………(やっぱり;)」

「それに、えぇーと、テンニース」

「ゲマインシャフトとゲゼルシャフトか!(ということは次はジンメルあたりかな?)」

みたいな謎会話も捗ることになってしまっています。

……コレ、この先やっぱり授業のレポート課題の助言とか卒論の「影の指導教官」とかさせられるやつや;;;


◎上述の「カワイイ服、お父さんに借りた」のデンで行くと、その意味では「その本の著者、アタシの元父親」をリアルに言う機会もそのうちやってくる!?!?


  
★「社会学の入門書」の代表例と、「アタシの元父親の著書」(^^ゞ

あと、やっぱりというかなんというか、入学後に出会ったいろいろな人間関係の様子を伺う限りでは、どうもまた高校時代に引き続き「ただの友だちの男子」がいっぱいいるし、中でもとりわけウマが合う相手はいるみたいですねぇ。

この先「『男女間の友情は成り立つか?』2019」みたいな記事にできるかどうかは神のみぞ知る;
(なので、まずは「いいぞもっとやれノ」ですネ)

ただ、これら我が娘・満咲らの実践を間近で見るに、やはり「男女間の友情は成立しない」というのはソレが本質的に(例えば「生物学的に」)そうなのではなくて、男女間の(「恋愛」に該当しない親密性としての)友情が継続的に成立されることが困難になるくらい、それを阻害する要因が現行世界には周到に執拗に敷設されている社会環境にあるために、結果として事実上ソノ命題が真にさせられてしまっている……というのが実態なんだなぁと切に感じます。

せめてもう少しでも「好きの多様性」の方向へ世の中が広がるとよいのですけれど。


◇◇


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