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インターネット広告に奥ゆかしさは望めないのか [経済・政治・国際]

かねてより佐倉ジェンダー研究所web各サイトのうちブログ形式のところは[so-netブログ]の無料サービスを利用しています。

無料サービスなので、閲覧者の皆様には恐縮ながら広告が表示されます。

ただ、かつて私が数ある無料のブログサービスの中でも[so-netブログ]を選んだのは、これら広告の表示がカスタマイズできる度合いが高く、私が意図しない形で各種広告が閲覧者の皆様へ表示されることが最大限避けられるという理由が、ひとつ大きくありました。

現在でも、パソコン版ブラウザでの表示については、サイドバー下部のボックス広告のエリアに広告表示を集約することが実現されています
(たまにページの上部に大きなバナー広告が表示され本文中の不自然な位置で何らかの語句が広告リンクになった状態を見かけられる機会もあるかもしれませんが、これは約1ヶ月以上ブログ更新が滞ったときには so-netブログの仕様でそうなってしまうものなので、お含みおきいただけると幸いです)

……むしろワタシが自分で配置したアマゾンへのリンクのほうが多いくらい;

これらのアマゾンへのリンクは自著などの紹介を目的としています。
当ブログは基本的に個人ブログであり直接の原稿料収入もないので、もしも当ブログ各記事などにアクセスされたことで一定の利益を享受されたと感じられるような場合には、お布施がわりとして佐倉智美の各種著作をご購入いただけると嬉しいです。
便宜上アフィリエイトの仕組みを利用している点については、こちら「アフィリエイトについて」もご覧ください。


ただ、それもあくまでもパソコン版ブラウザでの表示」に限っての話。

モバイル端末向けの表示の場合、最新のスマートフォン向けテンプレートが、総合的には各種の機能が充実していて操作性も良いのですが、なにぶんにも広告が常軌を逸してウザなっています。

特に、主コンテンツとの混同を引き起こすような配置や、閲覧者のスマートフォンの誤操作を誘発することを確信犯的に意図した現れかたをするものなどは、いちじるしく卑怯なやり口と言わざるをえません。

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無料サービスに広告が表示されること自体は受忍すべきものでしょう。
広告収入というものや広告産業の存在についても、経済の回転のなかでの意義は少なくなく、直ちに否定されるべきではありません。

しかし閲覧者が広告を広告だと認識できるようにすることは大前提です。

閲覧ページの主コンテンツに付随したリンク表示なのか、それとも閲覧ページ制作者がその内容については関知しない形で自動挿入された、閲覧ページの内容とは直接は無関係なリンク先へ誘導されるものなのか。

そのあたりの誤謬を積極的に招来することを企図したような表示の方法は、広告倫理上大いに問題なのではないでしょうか!?


残念ながら[so-netブログ]に限らず、web広告全体を見渡すと、もっともっとエゲツない事例が枚挙にいとまがないのが現状です。

例えば、バナーやポップアップ表示などが激しく点滅などしながら「あなたの端末がウィルスに感染しています!」のような文言で煽ってくるものは、ソレのほうがウィルスサイトへのリンク広告です(絶対にクリックやタップしてはいけません)


また、意図しないタイミングでエロ広告を見せられるのもダメージが大きいです。
エロい情報を求めてそのスジのサイトを見に行ったら広告もエロいというのはまぁ必然でしょう(上述のような、そのサイト自身の主コンテンツと広告が峻別しづらいという問題は残るものの)
しかしそういうエロ専門サイトやエロい内容ページではないのに広告だけはエロ広告というのは理解に苦しむところです。

そのつもりがない5w1Hで突然に性的な内容を見せられるというのは、各自のセクシュアリティ観に基づいたセクシュアルファンタジーの小宇宙に別の秩序が闖入してくるという一種の暴力行為です。
もとより、性的な表現物には、一定のゾーニングが求められるものでもありましょう。
この点で、現状のインターネット広告は猛省のうえで早急に是正をすべきです。

同時に、これらのインターネットでのエロ系の広告には、そのものズバリのエロコンテンツから、多少のエロ要素をアピールした一般コンテンツのものまで広く含めて、いわゆる「萌え絵柄」が用いられているケースが少なくありません。
このように萌え絵柄がエロい広告に頻繁に活用され、それが利用者の意図を無視して無秩序に表示されることは、一部の人々の間にしばしば見られる「萌え=エロ」というきわめて短絡的な誤解が強固に形成されていることの遠因にもなっていないでしょうか。
このことは、日本のコンテンツをめぐる状況においてきわめて不幸なことであり、やはりインターネット広告の業界も看過してはならないことでしょう。


願わくは、今後のインターネット広告が、きちんと倫理的なガイドラインのさらなる整備を経て、適切に奥ゆかしいものになっていくことが期待されます。

同時にインターネットの利用者ひとりひとりが、例えば悪質な広告を見極めるスキルなども含めたメディアリテラシーを適宜発揮していくことも大切なのではないでしょうか。