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「性同一性障害」など性的少数者の人権、セクシュアリティの多様性、クィア論、男女共同参画などや、そうした観点に引きつけてのコミュニケーション論、メディア論など、ご要望に合わせて対応いたします。※これまでの実績などはお知らせブログにて

Googleのバレンタインデーに性別がない!件 [多様なセクシュアリティ]

検索サイト「Google」のトップ画面の【google】のロゴの部分、通常モードではこんな感じ……

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 …なのですが、
折にふれてスペシャル仕様になることはよくあることで、一般に「ホリデーロゴ」などとも呼ばれています。

2013年2月14日には、観覧車の発明者として知られるジョージ・フェリス生誕154周年とバレンタインデーの合わせ技で、以下のようなものに変えられていました。

※画像は当日の(通常ロゴのみ通常モード日の)Google画面よりキャプチャ
 以下当記事中同じ

 Google20130214_01.JPG

この中央下部のハートマークの部分をクリックすると、画面中の観覧車が回転し、左右それぞれの乗客からカップル成立という趣向だったのです。

例えば鳥と蛙なら……

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 …なかなかいいムードです。

虎と馬も……

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 …トラウマになるような鬱展開とは真逆のハッピーエンドです。

熊と蛸の場合は…

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 …話に若干のオチがつきますが、微笑ましいです。

以下、象と猿、鳥と河馬、カメレオンと栗鼠も同様ですね。

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また、あいにくカップル成立に至らないながら、シングルを堪能する狐の様子がちゃんと否定的にならずに対等に描かれるのは…

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 …恋人どうしで過ごすことにこそ価値があるのだという恋愛至上主義にはとらわれず、多様な価値基準の存在を、積極的に担保していると言え、大いに評価できましょう。

また、上述の例で「鳥」が2回登場するほか、ここでは紹介を省略したカップル事例の中にも複数回登場する動物がいるのは、ありていに言えば「二股をかける」のもOKということを示していて、なんとモノガミー規範(「恋愛は1対1でなくてはならない」)をも問い直そうとしているとも、読めなくはありません。


そして!

おわかりでしょうか?

ここまでの画像。
登場する動物のキャラクターをいくらよく見ても、どっちが男の子でどっちが女の子かというようなことは判然としません。

すべて【性別不明】キャラになっています。

まぁ、いわゆる性の多様性についてよくわかっていないデザイナーにこういう仕事を発注すると、往々にしてカップルの片方にリボンをあしらったりして、片方を殊更に女の子に仕立て上げてしまうものなのですが、そういう事態が周到に、かつ巧妙に避けられていると言えます。

だから、これらのカップルのどちらが女の子でどちらが男の子なのか、それは画像を見る者の自由に委ねられているわけです。

もちろん両方 男の子でも、女の子どうしでもOK。

…てゆーかこの動物キャラを見てると、もう性別なんて「どうでもいい」って感じですよね―w


というわけで、バレンタインデーに合わせたホリデーロゴなどという、一見するといちじるしく異性間恋愛至上主義にコミットしたような企画の中に、さりげなく恋愛をめぐる性の多様性のメッセージを仕込んでいた「Google」の試みは、もっと大いに注目されるべきだったのではないでしょうか。