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ヤマトタケルは元祖◯◯◯だった!? [多様なセクシュアリティ]

さて、加佐登神社に行った件についてお知らせブログのほうで報告したついでに、ヤマトタケルについて、あらためて軽く調べなおしてみたのですが、けっこう興味深い点がいろいろありました。


ヤマトタケルのクマソ征伐時の女装は、今日では現代的なジェンダー・セクシュアリティ規範と整合をとるために、「敵を油断させるため」「怪しまれずに宴席に潜入するため」といった理由が前面に出されがちです。
むろん、それらも理由のひとつかもしれませんし、結果として大いにその効果はありました。

しかしこの作戦は、現地で急遽立案されたものではなく、そもそも征伐へ出発する前に、伊勢の叔母を訪れたところ、衣装一式を授けられたことに基づいています。

いわば現代のアニメふうに言えば、父(景行天皇)に疎まれてロクな軍勢も与えられずに困難なミッションを命じられたヤマトタケルが、優れた巫女であった叔母を頼って相談したところ、「では、いざとなったらコレを使いなさい」と授けられたアイテムが、女装用品一式だったというわけです。

そういう位置づけのアイテムなので、これはクライマックスで発動するのは物語としては当然ですし、その意味では「女装」が付け足しのディティールではなく、エピソード全体に深く織り込まれたモチーフだったと言えるでしょう。


したがって、ここでは女装はヘンタイでもなんでもなく、単にヒーローのパワーアップを引き出す手続きとして描かれ、それが長らく、神話として人々にも自然に受け入れられてきたということなんですね。


この点は、以前にも少し述べましたし、その際に参考にさせてもらった三橋順子さんも新たに上梓された『女装と日本人』の中で、「日本神話を語った7、8世紀のヤマトの人たちは、男性が女装することによって男でもあり女でもある、一種の人間を超越した存在になり、通常の男性がなし得ないような特異なパワーを身につけることができると考えたのではないか」と述べています。


つまり、ヤマトタケルは可愛らしい美少女の姿に変身することで、超常的な能力を発揮できるようになっていた……

…わけなんですが、


ソレって……

ようするに


今の言葉で言えば…


………………

 

………プリキュア!?


しかもヤマトタケルの場合、普段は男の子の格好をしていて、変身した時だけ女の子全開になるわけなので、コレはまさしく、今 話題のキュア サンシャインですナ(^^)

まぁヤマトタケルは神話の上では太陽神の血筋ですから「サンシャイン」を名乗る合理性もあるし、日本書紀バージョンではひよわな兄に代わってその使命を買って出るというような設定まで現キュア サンシャインとカブってます。


てなことで、なんと!
ヤマトタケルこそ、先代のキュア サンシャインだった!?


そうして、このヤマトタケル譚が、プリキュア的変身美少女戦士ヒロイン物語であるならば、そのシリーズ第一期であるクマソ征伐編が代表作であり、そのクライマックスととらえられるのが、ついに変身して敵と戦うシーンであるのは、当然と言えば当然です。


ちなみに三橋順子さんは上述の引用部分の前段で、叔母の霊力を借り受けるだけならもっと持ち運びしやすい勾玉か何かでもじゅうぶんにその象徴物として機能するはずなのに、わざわざ衣装なのは、やはり女装することそのものに意味があったのでは? と書いておられます。
しかし、ソコをこうした現代のアニメ的解釈で、もう1周まわして見直してみると、じつは「いざとなったらコレを」と授かったのは、本当に勾玉みたいなもの――「プリキュアの種」!?(^o^;)――で、それをいよいよクライマックスという段になって起動してみたら、あっとビックリ、そーゆー姿に変身してしまった!(*^_^*) ……というのが真相かもしれませんね、もしかすると。

 

 BL100910-YamatoTakeru.jpg

加佐登神社の絵馬、見れば見るほどプリキュアの1シーンに見えてくる??


こうなると来年度のプリキュアは、平安時代あたりを舞台にして歴史伝奇ロマン路線でやってみてほしくもなりますねー。
その世界ではヤマトタケルが、かつて活躍した伝説のプリキュアみたいに語り継がれているというような(^^)。
(もっとも平安時代あたりを舞台にしたプリキュア……となると、なんとゆーか『桜◯華◯』のパクリになっちゃいますが(^_^;))

 

  

 

◎タイトルの「◯◯◯」は“伏せ字”です。
仮面ライダーの新番組『仮面ライダー オーズ』のことぢゃナイですゾ(^^)。
…思えば仮面ライダーの“ファイズ”のときは『仮面ライダー555』が正式表記で、「ファイズ」はフリガナ扱いだったところを、今般は逆パターンになっているのは、「仮面ライダー◯◯◯」だと、こうしてネット上とかで記述されるときに、何やら伏せ字の仮面ライダーみたいで、正義のヒーローのはずなのになんか怪しくなっちゃうから???

 


さくらんぼ小学校問題をめぐる不安 [多様なセクシュアリティ]

山形県で来春開校予定だった市立小学校の名前が地元での公募を経て決定されたものの、地元の特産品であるさくらんぼ「佐藤錦」にちなんで命名された「さくらんぼ小学校」というソレが、インターネット上に存在するアダルト系サイトとほぼ同名であることが発覚して騒ぎになった挙句、双方が名称変更を迫られる事態になったことが、ちょっとした話題になっています。

すでに某巨大掲示板サイトをはじめ各方面で、さまざまな意見は出尽くしたかもしれませんが、つまるところ、「さくらんぼ小学校」といういかにもアダルト系とカブりそうな語感をヤバいと感じなかったのかとか、そうでなくてもなぜ事前にgoogleでチェックするくらいしなかったのかとか、そもそもひらがなの平易な命名を柔らかくて親しみやすくてイイというような風潮はいかがなものなのだろうか(「佐藤錦小学校」にしておけば何も問題にはならなかっただろうに)など、ツッコミどころは満載だったわけです。

まぁ、地元の特産品にちなんだ名前を学校名にするという試みは有意義だとは認めますが、公平に見て、今回の問題は、市立小学校サイドの名称決定プロセスがいささか杜撰で、詰めが甘かったと言わざるを得ないでしょうね。

いわば、ネット上に以前から存在していた「私立さくらんぼ小学校」のほうが被害者であり、今回の騒動は、まさに降って湧いた迷惑だと言うこともできましょう。


むろん、世界にあまた存在するアダルト系サイトの数々の中には、非常に(いろいろな意味で)悪質なものも含まれているのは事実ですし、そうしたものが野放し状態になっていることはゆゆしき問題であります。

アダルト系サイトを閲覧した人が受ける有形無形の悪影響も、もっとしっかりと検証されるべきでしょう。


しかし、現時点で確認できる限りでは「私立さくらんぼ小学校」は、CGアニメなど――すなわち実写ではない――で愛好家のニーズに応えたゲームなどを制作・販売する、知る人ぞ知るサイトとして、ネット上でひっそりと地道に活動していたものと思われます。

今回の騒ぎを聞きつけたアクセス集中でサーバーがパンクしているようで、実際のサイトが見れてませんm(__)m

そうして、自らのセクシュアルファンタジーをおいそれと実行に移しては自他ともに様々な問題が大きいようなセクシュアリティを持つ一部の少数者が、そのセクシュアルファンタジーを代替的に充足するための一助として機能していたのではないかと推察されるわけです。

したがって、もしも今回の騒ぎをきっかけに、こうしたサイトが閉鎖に追い込まれるようなことがあったとしたら、それはむしろそうした人たちを、セクシュアルファンタジーを充足するためには犯罪的な手段に訴えるしかない状況へと、より過酷に追い込んでいくことにしかならないのではないでしょうか。


ですから、小学生を性の対象と見るようなwebサイトの存在を今回知った人々が、それに対して過剰な反応をやみくもにしないことを期待したいところです。
(中には私が見てもエグいと思えるような描写もあるかもしれないですが)

仮にその人が児童性愛というセクシュアリティを持つに至ってしまっていたとしても、それはやむにやまれぬ結果としての現実であって、そのこと自体は何の罪でもありません。

以前にも言いましたが、成人の異性に欲情することだけが、唯一絶対の正しいセクシュアリティなのでは決してないのです。

(↓「以前」の記事↓)
 ★宮崎勤をスケープゴートにしても解決ではない
 ★「異常な性欲」って!?

 

◎各種の性犯罪の被害は、それはそれで深刻であって、その抑止は喫緊の課題です。
しかし、だからこそ、この「セクシュアルファンタジーを充足する権利」という観点は、長い目で見て性犯罪のない社会を築いていく上で重要なものであって、これを唱えることは決して“加害者に甘い”こととイコールではないはずです。