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検索ワード【シンケンジャー 佐倉】という意外な!?組み合わせ [その他雑感つぶやき]

というわけで、『侍戦隊シンケンジャー』関連で1月はやたらこのブログの更新をするハメになりましたが、戦隊シリーズにまつわる話題自体は、むろん旧来よりしばしば取り上げてきました。

特に、性別問題やセクシュアリティの多様性などとからめて、そういったテーマを扱うことは、やはり特徴的なのか、【戦隊 ジェンダー】などの検索ワードの組み合わせで検索をかけてみると、当・佐倉ジェンダー研究所webサイトのコンテンツがけっこう検索結果に並んだりします。

ただ、それじゃぁ例えば『シンケンジャー』についての佐倉ジェンダー研究所webサイトでの記述を探そうとgoogleの検索ボックスに【シンケンジャー さ…】と打ち込んでいくと、なんとなぜか考えうる以上にエラいたくさんの人が【シンケンジャー 佐倉】で検索した実績が判明します。

なんじゃコリゃ!?!?(^o^;)


真相は、『シンケンジャー』のロケ地のひとつであり、シンケンジャーの本拠地となる志葉家屋敷として撮影に使われている「旧堀田邸」というのが、千葉県佐倉市に所在しているということでした。

ちなみに「旧堀田邸」とは、佐倉藩の藩主だった堀田正倫の邸宅だった屋敷で、国の重要文化財にも指定されている貴重な建造物とのこと。
まぁ千葉県佐倉市は由緒ある城下町だったわけで、そうした歴史の香りが、時代劇モチーフの『侍戦隊シンケンジャー』のロケにも好適だったというわけでしょうか。


なるほど!

こうなると、二重の意味で、いっぺん千葉県佐倉市を表敬訪問(!?)しないといけまけんかね(^o^)丿

 


◎あと、検索ワードといえば、本日よりオンエアされるというサントリーの缶コーヒーのテレビCMで、かのおニャン子クラブの往年の主要メンバー(白石麻子も含む合計11名らしい)が出演するとのことなので、【おニャン子クラブ 会員番号】なども、検索急上昇するのでしょうか!?
先日…

 シンケンジャーのシンケンピンク「白石茉子」。
   ↓
 「しらいし まこ」
   ↓
 おニャン子クラブ会員番号22番だった「白石麻子」

の件を書いたばかりなので、そっちの検索ワード経由でここへ来られた方、いらっしゃいませ~(^o^)丿

サラリーマンに扮した俳優・伊藤淳史が銀行で順番待ちしていると、そこに現在のおニャン子元メンバーが次々現われ、かつてのヒット曲「セーラー服を脱がさないで」を懐かしの振り付けをまじえて歌いだす…というものらしいです。


 


 

 


シンケンジャーから見る「こうあらねばならない自分」と「そうなりたい自分」 [メディア・家族・教育等とジェンダー]

というわけで小林靖子がメインライターとして脚本を執筆する戦隊シリーズとして最新作である『侍戦隊シンケンジャー』と前作にあたる『未来戦隊タイムレンジャー』ですが、両者を並べてみると、いろいろと対照的に見える部分が、じつは大局では共通項になっていたりするので、なかなか興味深かったりします。

殊に主人公と言えるレッドの置かれる立場ですね。


★『シンケンジャー』のレッド――殿レッド[ タケル ]は…
 ↓
志葉家十八代当主(の、それも影武者)としての宿命を受容してシンケンレッドとなる。
 ↓
物語終盤、真の志葉家十八代当主の登場により、その責務とシンケンレッドの任を解かれる。

★『タイムレンジャー』のレッド[ タツヤ ]は…
 ↓
浅見コンツェルン会長のあととり息子で、いわば次期「浅見家(三代目?)当主」と予定されたレールに乗った人生を拒み、自分探しを試みていた途上で、ひょんなことからタイムレッドとなる。
 ↓
物語終盤、父親の容態悪化にともない“次期当主”としての責務を期待されて浅見コンツェルンの会長代行に就任を請われ、相前後して未来から突如現われた本来の隊長からタイムレッドの任を解かれる。


一見すると話の展開の個別のベクトルは正反対を向いているのですが、大きく見ると両者には共通したテーマが描かれています。

すなわち「自らの持って生まれた宿命と、いかに向き合うか」――。

[ タケル ]のようにその宿命を背負うにせよ、[ タツヤ ]のように拒否しようとするにせよ、そうした宿命ゆえに周囲から期待されるこうあらねばならない自分」と、自分自身が思い描くそうなりたい自分」に、どのように折り合いをつけていくかというのは、社会的存在である人間にとって、人生における重大な課題だと言えます。


小林脚本では、このモチーフは重視されているようで、メインではないものの小林靖子がいくつかの脚本を担当した『轟轟戦隊ボウケンジャー』でも、ボウケンピンクの[ さくら ]――西堀財閥のお嬢様だったが、小さいころからの令嬢教育に反発して家を出、自衛隊のレンジャー部隊などを経てボウケンジャーにスカウトされた……というタイムレッドとよく似ているとも言える設定――に焦点が当たる回で、秀逸な構成がなされていたりしました。


そして、「こうあらねばならない自分」が周囲から強く期待されてしまうほどの宿命というのは、じつは何も侍の家系とか特定の上流階級の家柄に限ったことではありません

私たちの社会が、人が生まれ落ちた瞬間に「性別」という属性を付与する習慣下にあり、そこで「女」か「男」かの、いずれに割り振られるかによって、その後の人生で期待される社会的役割大きく異なってしまうことを思えば、すべての人はジェンダーという名の「こうあらねばならない自分」の宿命を背負っているに他なりません。

だからこそ、そんな宿命の中で、本当に自らが希望する「そうなりたい自分」を、どのように実現していくのかというテーマは、誰もが当事者となりえるドラマなのではないでしょうか。


そうしたこともふまえて、ラスト3回となった『侍戦隊シンケンジャー』のオンエアを見守り、そして『未来戦隊タイムレンジャー』の感涙の展開をもまたDVDでチェックしてみるというのは、なかなかオツなことかもしれません。

 

  

 

◎ただ、『タイムレンジャー』をいろいろひもといてみると、別の意味で“もうひとりのレッド”だったタイムファイヤーの存在が、今般の『シンケンジャー』のコノ後の予測に対して、どういうヒントになりうるかというのが、若干気になるところですねぇ。
やはり【脚本・小林靖子】だった『仮面ライダー龍騎』の衝撃の最終回(の1回前)ってーのもあるし…。
つまり、そっちへ行っちゃうか、それとも前述の「炎!のほうになるのか、そこらへんが油断できない残り3回のポイントかも!?(^^)


◎それから、上述のように見ると、姫レッド登場後の[ タケル ]はまさに本当の「なりたい自分」を探す端緒に付いたばかりなわけで、その観点なら『しゅごキャラ』とシンクロして見えるのもまた必定なのかも(^^ゞ。

 


シンケンレッドはカミングアウトすべき事情を抱えたヒーローだった!! [多様なセクシュアリティ]

さて、1月に入ってから急展開の『侍戦隊シンケンジャー』。
17日の放映もすんで、個人的には「最終回へのルートが見えた」印象はあり、視聴者が納得できる大団円も想像がつくようになったと思うのですが、それでもまだまだこの先の展開からは目が離せません。

そして、引き続きネット上でも話題沸騰し、議論百出しているようです。
大きく分けると、やはり戦隊シリーズ初の女性レッドであるところの新たに登場した真のシンケンレッド――以下[ 姫レッド ]――を好意的に評価する人と、従来の(設定上は「影武者」としてこれまで戦ってきた)レッド――以下[ 殿レッド ]――に感情移入の重心がもっぱら置かれている人との間で、状況の受け入れに、若干の温度差があるということでしょうか。

ただ、よくよく現在作品中で起きている問題の本質を整理すると、じつは単に次のようなものなのではないでしょうか。

つまり、ある人物(ここでは殿レッド)に関する特定の情報が秘匿されたまま、その人物と周囲との人間関係が紡がれ、社会的な親密性の醸成が一定レベル以上に達していた時点で、秘匿されていた情報が、その人物の自発的カミングアウトによらずに、意図しないタイミングで一気にアウティングされてしまったために、その人物や周囲が混乱している――。

こう書くと、いったいどんなセクシュアルマイノリティ話やねん(^o^;) って感じですが、要するにこういうことですよね。

だから、一時的な混乱が収まって、全員が心の整理をつけられれば、状況自体は、根本的に問題なことには何もなっていないのです。

殿レッドも現在は放心状態ですが、本人の内実は何も変わっていないわけですから、おりを見て戦列復帰すればよろしい。それでべつに誰も何も困るわけではないし、むしろ戦力アップなので歓迎すべきことです。
じつは影武者だったという事実にしても、だからといって、これまでの仲間とのチームとしての成果や、その中で培われてきた絆までが、すべて嘘というわけでもありますまい。

姫レッドもまた、非常に真摯な人間像が提示されており、前回《願わくば、この「新・真レッド」がはじめからレッドな、もうひとつの「アナザー・シンケンジャー」の物語も、ぜひ見てみたかったものです》と私に書かしめるほど魅力的なキャラクターであり、冷静に見れば好感度大な人物です。
「影武者に隠れて生きるのは卑怯」→だから「死に物狂いで封印の文字を修得し、自ら戦う道を選んだ」という態度は、侍としてまったく間違っておらず、いわば子ども向けヒーロー番組の正義側の人格として一点の曇りもない。
さらには、彼女もまた、何もなければフツーの女の子でありえたところを、「シンケンレッド」の家柄に生まれたゆえの人の世を守って戦うという過酷な宿命を覚悟を持って受け入れ背負ったという背景があるはずですね。

すでに、[ 姫レッド ]と[ 殿レッド ]の2人分の「火」のモジカラを合わせて「炎」! …というアイデアは、多くのファンのブログで予想的に語られていますが、そういう漢字のお勉強的なネタが子ども番組というプラットフォームと親和的である以上に、この方向性は物語の落としどころの予想として、まさに必然なのではないでしょうか。

そして逆に言えば、そうであるからこそ、“一時的な混乱”のほうは激しいのかもしれません。
とにもかくにも、それまでの関係性の大前提がひっくり返ってしまったわけですし、個々の局面で[ 姫レッド ]と[ 殿レッド ]のどちらに優先順位を見出すかについても、大いにジレンマが発生します。
今はだから作中登場人物も視聴者も、ソレで悩んでる最中なわけです。

そうしてそんな現状を的確に表現したのが、17日放映の46話(第四十六幕)におけるグリーンの台詞、「もっと憎たらしいお姫様なら簡単だったのにな」。

そうそう、ソレソレ(^^)


で、これを、もう少し別の観点から言い換えるならば、「松坂クンが二役で演じるタケルそっくりな未来人なら簡単だったのにな」(^^ゞ

実際『未来戦隊タイムレンジャー』のときのリュウヤ隊長なら、何かたくらんでそうでじつに胡散臭かった(事実、私的な事情で歴史を改竄しようとしていた)ので、劇中の他のメンバーも素直に従えなくてよかったし、視聴者は単純に「タツヤがんばれ~!」と従来レッドのほうを応援することができたわけです。

メインライターとして【脚本・小林靖子】だった、戦隊シリーズとしては前作にあたる『タイムレンジャー』は、そんなわけで今般の『シンケンジャー』と比較・対照すると、これまた思った以上にいろいろな発見ができそう(『シンケンジャー』の今後の予想にも役立つかも!?)ですが、そのへんの掘り下げは、また日を改めて書きたいと思います。

 

◎第1話から伏線てんこもりの小林靖子ワールドを刮目して見よ(^o^)丿
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